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切子工房 箴光は、伝統的な江戸切子の技術を継承した独立切子士が製作する切子の工房です。

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人生で一番きつかったこと

人生で一番きつかったこと

切子工房 箴光独立切子士の好奇心備忘録>人生で一番きつかったこと

今回は逆境だらけの人生で努力で生きてきたわけですが、その中でも人生で一番きつかったことを言ってみたいと思います。
だんだん悲しい話になっていきます。


経歴で言うと、
・元々偏差値62の高校で学年でトップの5%に入る成績
・専門学校で日商簿記1級は8ヶ月で取得(合格率10%)
・東証一部上場会社に入社し、取締役達に期待されながら働いていた
・22歳の時に会社の取締役を集めて経営に関するセミナーを行う
・24歳の時に社内で取得した人が初めての建設業経理士1級という資格を取得
・働きながら起業の準備や各種法律を勉強
・働きながら時間を見つけては旅行し、日本全47都道府県を回る

というようななかなかの経歴かなとは思いますが、それは文面で結果のみを書いているから良く見えるだけです。


高校の時はかなり勉強したのでクラスで1位か2位の成績を取ることもあり、当時取った100点や95点以上のテストの解答用紙の山と通知表を今でも保存しています。


指定校推薦というものがあって、大学側から「その学校からなら成績優秀者の上から何人は無条件で入学できますよ」という枠が与えられていて、当時偏差値62の高校でしたので、早稲田大学からも指定校推薦の枠がもらえていました。

早稲田大学に行きたい人で言えば自分が成績上位で行けそうだということで、早稲田大学にでも行くかぁって感じで考えていました。

しかし、指定校推薦を受ける直前になって親が学校に行かせるお金が無いというので「じゃあ何のために3年間努力して成績上位を取って勉強してきたんだ」と激怒しました。

もう半分やけになって「考えてみれば大学で4年ももう勉強したくないし、専門学校で2年勉強して働くか」と思って適当に専門学校に行くことにしました。

友達が名前も聞いたことのないような経理の専門学校に行くというので「1人で進学するのも嫌だから俺もそこでいいや」っていうとても適当な感じで同じ専門学校に入学しました。


この専門学校時代が人生で一番きつかったですね。
年齢で言うと18歳、19歳くらいの貴重な青春の時代です。


専門学校に入学して高校で成績が良かったので、最初の頃に割と適当に授業を受けていたら、あっという間に授業で言ってることが理解できなくなりました。
全く意味がわからず、わけがわからなくなりました。

やばいと思ってノートを取り始めましたが、先生の言っている内容が一言一句本当に意味が分からないので、黒板に書かれた謎の暗号を1日8時間書き写すという毎日を過ごしていました。

授業の終わりに問題が1つ出されるというスタイルでしたので、意味が全くわかっていないので解けません。
先生は「斉藤、終わるまで帰るなよ」と言われて17時に授業が終わって学校が閉まる21時まで強制的に居残りさせられました。
4時間ただ机に向かっているだけの毎日でした。

中間テストみたいなのでも全く何も書けず、クラスで成績は最下位になっていました。



勉強ができないとなるとどういうことが起きるかわかるでしょうか?

1.友達ができなくなり、いじめの対象になる。(勉強の話で会話が成り立たなくなる)
2.先生に罵声を浴びせられる。先生からの差別が始まる。
3.しまいには「どうしようもない奴」と切り捨てられ、みんなに無視される。


人間として認識してもらえなくなります。
このことはジョークでもなんでもなく、文字通り「人間」として認識されません。
勉強できないで悩んでいる自分を横目にほかの人は見て見ぬフリ、無視です。
先生にわからないことを質問すると露骨に嫌な顔をされます。
この時私は初めて社会の縮図というものを味わった気がします。


失敗してホームレスになった人達が駅の床で寝ていても、
私たちは見向きもしません。

海を渡れば飢餓で苦しんでいる人がいくらでもいるのに
私たちは見向きもしません。

できない人間は見向きもされません。
私も見向きもされませんでした。
本当につらく悲しかったです。



なぜ無視されるために・・・
なぜ先生に罵声を浴びさせられるために・・・
なぜ全く意味のわからない話を1日8時間も聞きに・・・
なぜ黒板に書かれた暗号を1日8時間も書きに・・・
なぜ強制的に夜9時まで残されるために・・・


・・・学校に行くのがわかりませんでした。


そして、「なぜこんな人生を送るために今生きているのか」わからなくなりました。


帰りの満員電車で嗚咽するほど号泣したことも何度かありました。
心配して席を譲ってハンカチを貸してくれた人のことを思い出します。


「できない奴は社会から抹殺される」


これが経理の専門学校に行って学んだ一番の教訓です。
親に心配をかけないように家では何事もないように見せて耐えてきたけどこれはもう無理だと思って、勇気を出して先生に頼んでクラスを変えてもらいました。(ちょっとした留年的な感じです)


クラスが変わったタイミングで最初の基礎からまた復習ということで同じ内容を2周目でやり直して授業していくということでそこから毎日1日12時間勉強しました。

毎日12時間は確実に勉強しました。
そのおかげで大学生が4年かけても取れるかわからない日商簿記1級を8ヶ月で取り、前のクラスの人達に成績的には追いつきました。


すると、前まで冷たかった人間が手のひらを返すように友達面をしてきたのが今でも印象に残っています。
きつい時に寄り添ってくれる人が本当の友達であって、そんな人達友達でもなんでもないので専門学校時代の友達はゼロです。
人の心を持たないあんな表面上だけでお互いを監視しあうような人達と友達にならなくて良かったと今でも思います。


私もそういう過去があるからこそ、悩んで困っている人がいたら助けたい、うまくいかないで苦しんで悲しんでいる人の気持ちは痛いほどわかる。
人のためになるなら私はどうなってもいいし、どう思われても構わない。


そういうのが私の根底にあるベースの人間の部分です。
本当に人や社会のためになるなら、声を大にして事実をお伝えしたい。
そんな誠意がこのホームページには詰まっています。


「日商簿記1級を8か月で取得した」

この一文の裏にある悲しみと努力の話でした。



それでは!

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